ビートラック行政書士事務所 水谷です!
今回は補助金採択のコツについてご説明していきます♪
わかりそうでわからない 簡単に言うとシリーズです!
ラフにわかりやすさ重視で書いています^^
📝point
- 趣旨を理解することが基本のキだよ📍
- 問われていることに答えよう📍
- 審査のプロ=事業のプロではないよ📍
📌趣旨を理解しよう
世の中には色々な補助金があります。
いずれにも共通して言えることは、必ず「何かしらの意図(狙い)がある」ということです。
メジャーな補助金は国が運営していますので、ここでは国の補助金を例に挙げて説明します。
補助金とは、ざっくり言うと、100万円で業務用冷蔵庫を買った場合、50万円もらえる仕組みです。
※例ですので額などは適当です。
もちろん、ただ単に思い付きでお金をくれるはずがありません。
総理大臣「冷蔵庫を買った人に、税金から半分お金を出してあげよう!。特に意味は無いけど!」
ということはあり得ないですよね。
ですが、
「温暖化問題を解決しなければならない」→
「どうやら冷蔵庫排出される、なんとかガスが原因らしい」→
「最近の冷蔵庫は、ガスを発生させないので、みんなに買い替えてほしい」→
「温暖化解決のための予算を使って、半分お金をだしてあげることにして、買い替えを促そう!」
という理屈であれば、税金を投入する意味が出てくるわけです。
話は少し変わりますが、補助金のほとんどは、何かしらアピール書面を出さないといけません。
事業計画書などの類です。
それには、
Aさん「弊社(私)は昭和の冷蔵庫を使っています。全然冷えないし、ガス出まくってます。
買い替えたいけど、赤字が続いていて、お金に余裕がありません。だから補助金をいただきたいです」
といった感じで、補助金(≒税金)を私のために使ってくださいアピールをするわけです。
それを見た審査員が「ほうほう。この人の言っていることは納得がいく。よし税金投入だ!」
となれば、晴れて補助金の交付が受けられます。
では、
Bさん「私の事業はレトロが売りのカフェです。使っている冷蔵庫が新しすぎて、
店の雰囲気に合いません。ですので、昭和レトロ冷蔵庫が欲しいです(ガス出まくり)」。
これを見た審査員は果たして税金投入をしてくれるでしょうか。
まあ、絶対にしませんよね。だって、趣旨に真っ向から反します。
これは、芥川賞受賞作家が書こうが、ハーバード大学の教授が書こうが結果は同じです。
どんなに良い言い回しや感動的な文章にしても、採択されることはないでしょう。
つまり、「趣旨を理解し、趣旨に沿った計画書等をこしらえないと、頑張っても無駄」
ということになります。
📌QAが成り立たないとダメ
補助金には募集要項なるものがあります。
先の例では、「古い冷蔵庫を新式に買い替えたい方」という趣旨でしたが、
実際はもっと細かい要望が書かれています。
・冷蔵庫を買い替えることで事業の売上が向上することを示しなさい
・売上を上げるために今行っている工夫を述べなさい
等です。
これらが、補助金を配る側の「Q」です。
「これを俺に教えてくれー!」と対話を投げかけてきています。
これに対して、よくあるパターンが、
Cさん「私の会社は創業100年の老舗です。地元の皆さんから慕われている良い会社です。以上です」
というものです。
一個もQに答えていません。
Cさんの答えは、文章としては合格かもしれません。非常に良さそうな会社です
(例が雑すぎますが、そういうことにしてください)。
ですが、審査員が知りたいのは、
・冷蔵庫を買い替えることで事業の売上が向上することを示しなさい
・売上を上げるために今行っている工夫を述べなさい
の2点です。
審査する側は、それらのQに対するAから、
「趣旨に合うかな?」「納得感がある説明になっているかな?」などと、
平等に審査したいわけです。
審査員はものすごい数がいます
(詳しく公表されている補助金はないでしょうが、1人で見ているわけではありません。
見る人によって、えこひいきだ!と言われたくないのです。
一定の基準がないと判断が偏ります。また、趣旨から逸脱するかもしれません。
そのためには、同じ質問を投げかける必要がある(同じ質問に答えてほしい)のです。
だって、
Dさん「うちは貧乏で、冷蔵庫が古くて冷えないので、アイスクリームも買ってあげられません」
審査員「それはかわいそうだ(´;ω;`)ウゥゥ。補助金交付!」
となったらずるいじゃないですか。
涙を誘う事例を述べてくださいなんて、募集要項に書いてありません。
ですので、(感動して涙する審査員はいるかもですが)、
採択の判断上は、無視されます(場合によっては減点もあり得ます)。
募集要項をよく読み、理解し、Qに対して正確にAを出す。
これが基本であり、最も重要なことです。
📌審査員は何のプロ?
審査員は「審査の」プロです。
この真意は、
審査員は「(あなたの)事業の」プロではない、ということです。
たまたま同じ事業をやっている審査員もいるかもしれませんが、
確率的にはかなり低いです。
事業のプロではない人が、審査をする。
この問題点はなんでしょうか。
それは、
「伝わらない(可能性がある)」ということです。
前章で「QAを成り立たせましょう」と述べました。
でも伝わらないことがあります。
それはつまり、「言葉の意味が難しすぎて、理解できない」可能性があるということです。
業界としては当たり前であっても、審査員にとって当たり前でないと、
正しい評価はつけられません。
Eさん「今現在弊社では、業界の有名なホンワカシステム使ってフンワリ加工していますが、
これを不環吏加工という最新の仕組みに切り替えます!」
審査員「何それ?どんなシステム?不環吏って読めないし、人生で初めて聞いた言葉だわ・・。
審査のやりようがないな・・。」
いくら業界にとって常識(いわずもがな)であっても、
審査する人に伝わらないと全く意味がありません。
説明する際は、極力専門用語を避ける(使っても良いが、説明を加える)必要があります。
けっして自分に酔ってはいけません。
プロは専門用語を良く知っています。だから多用してしまう可能性があります。
ではどのようにすればよいのでしょうか。
例を変えます。
法律の世界では「心裡留保」という言葉があり、これを知らない法律家は偽物です。
私「100億円あげると言ったそうですが、それは心裡留保にあたります。」
あなた「は?どういうこと?」
これはダメなパターン。
正解は
私「それは法律的には「心裡留保(シンリリュウホ)」といって、
簡単に言うと「冗談」のようなものです。
普通は「100億円あげるよ」といっても、冗談だとわかりますよね。だから無効ですよ。」
あなた「なるほど!良かった~」
つまり、「わかるように書く」ことが大事ということです。
※例が下手くそでわかりません、という反論はご容赦下さい・・
📌まとめ
実際はもっと複雑で、加味すべきことは多いですが、
大枠として、
「趣旨にそって、問われていることに対し、素人にもわかる言葉で答える」
ことが採択への第一歩です!
ぜひ頑張ってみてください。
弊所では各種補助金サポートを行っていますので、ぜひご相談下さいませ!